大人気のシフォンケーキ、待望のお持ち帰りサービスを開始
手土産を贈りたい人、贈られた人…相乗効果で新規客を獲得する

あいはなカフェ
福岡県久留米市田主丸町地徳3558-1
■代表者: 長谷川 洋子
■創業: 平成25年12月5日
               
■補助金採択日: 平成29年7月27日
■TEL: 0943-72-0254
             
■支援内容: 小規模事業者持続化補助金

こだわりのシフォンケーキを味わえる、女性好みの優しいカフェ

優しい雰囲気の中、ゆっくりとした時が流れる「あいはなカフェ」。店内は、代表の長谷川さんや女性スタッフが醸し出す、温かい空気感に包まれている。
外観はログハウス調で、山の中腹に佇むことから「山小屋カフェ」とも呼ばれるこちら。田主丸を一望する景色の良さも、客を惹きつける魅力の一つとなっている。

長谷川さんは、こちらのカフェをオープンするまで飲食業は未経験。あくまでも趣味として、「雑貨や洋服作りを経て、なぜかシフォンケーキ作りにハマってしまったんですよね」と笑う。
「とにかく凝り性なんです」と言う通り、毎日自宅でシフォンケーキを焼き続け、自分で納得できるレシピを模索。泡立てる卵の温度・泡立てる時間・黄身や白身の泡立て具合などを研究した。

その後、縁あって田主丸でカフェをオープン。もともと趣味で始めたシフォンケーキが、今ではカフェの看板メニューになっている。
ランチは、料理講師でもあった長谷川さんの母親がメニューを考案。週替わりのランチやローストビーフ丼、カレーなど、地元の野菜をふんだんに使った料理をいただける。

日常を忘れ、ホッと一息…。女性客の心に寄り添う、癒しの空間

カフェを満たす、柔らかな雰囲気…独特の空気に心が和む
店内は、女性好みのお洒落な内装。とはいえ、「入りにくい店にはしたくないんです」と言う通り、お洒落な店にありがちな、客に緊張を強いる雰囲気はない。長谷川さんや女性スタッフの人柄からか、どこか落ち着いた優しい雰囲気が漂っている。
オープンから4年半にしてすでにリピーターは多く、週に1〜2回訪れる常連客も付いている。 客層は女性が中心だが、その年齢層は幅広い。若い女性のグループから子連れママ、年配客まで、さまざまな世代の客が訪れる。1人で来店する常連客も多く、スタッフと話に花を咲かせたり、景色を眺めたり…、それぞれが思い思いの時間を過ごす。
週に1回、家族がデイサービスの日には必ず訪れる客など、「あいはなカフェ」は癒しの空間としても愛されている。

信頼できる農家から“顔の見える”食材を調達
「田主丸の人はとっても優しくて、恵まれています」と、長谷川さん。知り合いの農家さんから、野菜などをいただくことも多い。基本的に食材は、道の駅などで仕入れた地元の旬のものを使用する。
なかでも長谷川さんが惚れ込んだのが、「鳥越農場」のマンゴー。「鳥越農場」では、ネットの中に自然落下した完熟マンゴーだけを出荷する。
完熟のため甘みと香りが濃厚で、「鳥越さんのマンゴーは、遠くからでも香りだけで分かります。そのぐらい香りがすごい」と、長谷川さんは大絶賛。完熟マンゴーをたっぷり使うスイーツは、見た目にも華やかな夏の人気メニューだ。
「鳥越農場」では今年からイチゴの栽培もスタート。農場とカフェは車で約3分。4月には長谷川さん自ら農場に出向き、その日に使うイチゴを手摘みした。
まさに“顔の見える”食材なのだ。




小規模事業者持続化補助金を申請しようと思われたきっかけは?

カフェをオープンしたものの、本当に何も知らなかったので、今まで経営指導員さんにはいろいろ相談してきました。一生懸命やっているんですけど、迷いながらなので、ついつい経営指導員さんには愚痴をこぼしてしまうんです(笑)「あれやりたいのに、これやりたいのに」って。
今回も「お持ち帰りを充実させたいんだけど…」なんてグジグジ言っていたら、「こういうやり方がありますよ」と言って、補助金のことを教えてくれました。

小規模事業者持続化補助金の計画内容

Q.事業の内容は?
「オリジナルシフォンケーキの小売販売による、新規顧客の獲得」です。
もともとカフェで一番人気のメニューがシフォンケーキで、お客さんからはよく「買って帰りたい」「お土産にしたい」と言われていたんです。
そこで、シフォンケーキのお持ち帰りを始めようと思いました。「田主丸には手土産にできるものがない」とよく言われるので、田主丸のフルーツを使ったシフォンケーキを作り、それを手土産にしてもらえればと思って…。

お客さまに「手土産にしたい」と思っていただくためには、もらって嬉しくなるような可愛いパッケージが必要です。そのためにはお店のブランディングからと思って、パッケージと一緒にロゴも製作することにしました。お客さんの目で見て選んでいただくため、シフォンケーキを並べるショーケースの購入も検討中です。

Q.将来の展望は?
今回のお持ち帰りをきっかけに、新規のお客さまを獲得できればと思っています。周辺には手土産になるような菓子類を販売するお店がないので、お持ち帰りできれば新しいお客さまにも来ていただけるのではないかと思って…。
また、手土産としてシフォンケーキをもらった人が、当店に足を運んでくれるケースも期待しています。
手土産を必要としている人、そして手土産をもらった人。お持ち帰りサービスを始めれば、その双方にアピールでき、相乗効果があるのではないかと考えています。

小規模事業者持続化補助金の活用により期待できる効果

まずは、先ほども挙げた新規客の獲得が期待できます。
また可愛らしいパッケージデザインやロゴは、お店のブランディングにも効果があると見込んでいます。今回のパッケージやロゴ、パンフレットのデザインは、カフェがオープンした時からお付き合いのあるデザイナーさんにお願いしました。これまでショップカードやHPを製作してもらっているので、「どういうお店にしたいか」などをすべて把握してくれています。 今まで作ってきたショップカードやHP、それに今回作るパッケージやロゴ、パンフレットまで、すべてのデザインに統一感を持たせることで、お店のブランディングになると考えています。

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地元フルーツとの出会い!究極のシフォンケーキのさらなる進化
シフォンケーキは夏と冬で泡立て時間を変えるなど、フワフワでしっとりとした生地にこだわって焼いています。またプレーンのほか、バナナ・抹茶・チョコチップ・キャラメル・オレンジなど、いろいろな種類から選べるようにしています。

新たに始めるお持ち帰りのシフォンケーキには、田主丸のフルーツをふんだんに使っています。そのまま使うと水分が多すぎるため、フルーツは一旦ジャムにしますが、ゴロゴロッとした果実感は残したまま。フルーツ感をきちんと残したシフォンケーキに仕上がっています。

お客さまファーストのお店づくり
スタッフは女性ばかり、女性目線の店づくりを心がけています。
可愛らしくて目を引く、写真映えするメニューは女性ならではのもの。和気あいあいとした雰囲気で、いろんな新作アイデアを出し合っています。
メニューだけでなく、店の雰囲気づくりも女性目線で行っています。お店では日頃の生活を忘れて、非日常を味わっていただきたい。お客さまが落ち着ける空間にしたいので、スタッフが目立ちすぎないことも大事です。
それぞれのお客さまがそれぞれの楽しみ方で、当店での時間を過ごしていただければと思っています。

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