「ありがとう」のために心を尽くしてリフォームを
- Re.ハウジング
- 久留米市合川町46-3
- ■代表者: 森田 恭介
- ■創業: 2022年3月1日
- ■TEL: 0942-43-8850
事業内容
屋根・壁といった外構を中心に、リフォーム全般を手がける。理念は「お客様の『ありがとう』のため、お客様第一に」。従業員が心身ともに健康で、働きやすい職場環境になるよう、日ごろのコミュニケーションを重視している。
About us 会社概要
数字は追わずに、ありがとうの気持ちを追求する
「お客様の人生を支える“家”にまつわる仕事が、一番『ありがとう』を聞くことが多くて、やりがいにつながるんです」と話すのは、「Re.ハウジング」代表の森田恭介さん。「精神誠意、心を込めて、正直にお客様に接する」ことをモットーに、屋根・外壁・水まわりを中心とした住宅リフォームを手掛けています。従業員は営業スタッフ3人と経理の計4人で、以前から森田さんを慕い、「独立するのであれば一緒に仕事をしたい」と、開業当初から一緒に働いてきました。
その営業スタッフには、「契約数や数値目標については何も言いません」と森田さんは話します。「Re.ハウジング」を立ち上げる時に何より大事にしたいと考えた、「儲けようと思いながら仕事はしない」という会社の根幹があるからです。一般的にどの会社でも毎月の数値目標があるもの。とりわけ営業職ではそれが顕著です。かつて営業をしていた森田さんも、売上を上げてお金を稼ぎ、良いモノを持つために働いていたと言います。その仕事観が180度変わったのはなぜでしょうか。
きめ細やかな連絡・フォローで信頼を築く
会社に言われて「やらされている」と感じる営業は楽しくはない。数字の目標を達成して給料をもらっても、それだけ――。30代後半に差し掛かった頃、これまでの働き方に疑問を持った森田さんは、「これからはお客様のためになる仕事がしたい」という気持ちを強くしました。そうして開業した「Re.ハウジング」は、「お客様がいてこそ生活ができて、家族を養える。お客様を第一に」という部分が揺らがないように徹底しています。要望は細かく聞き、お客様の「ありがとう」のために何をするべきかを考え尽くす。たとえば、お礼の電話、お礼のハガキ。工事まで間が空いて不安にならないよう、3日に1度の訪問か電話をかける等、その心遣いはきめ細やかです。
もちろんアフターフォローも万全。工事だけではなく、お客様とのやりとりから安心感と信頼を積み上げるのが、「Re.ハウジング」の一番の強みです。だからこそ、人づてに次の仕事に繋がったり、「あなたがいい人だっただから」と他のお客様に紹介してもらえたりするのだそうです。「今は数字のためじゃなく、お客様の『ありがとう』のために頑張れる人と一緒に働いています」と森田さんは話してくれました。
Founding 創業計画
創業のきっかけ
子どもが小学生に上がるタイミングだったことと、50歳になるまでに起業できたらという考えがありました。また、一緒に働いているメンバーにも何かしら資産を残してあげたい、という想いもあり創業しました。田主丸町商工会に計画書作成の段階からずっと応援してもらえたのも大きかったです。
創業計画書を作ってよかったこと
創業し、実際に営業していくには、きめ細やかな計画がここまで必要なのだとわかったことです。また、従業員が離れていくことが最悪なケースだと具体的に想定できました。計画書をつくるにあたって、田主丸町商工会から手厚くサポートしていただき、融資のためという目的ではありましたが、経営の上でとても役立つ内容のものができました。
創業後の課題
人材育成が課題だと感じます。理想にどうしたら少しでも近づけるか、みんなの成長のために何ができるか、日々本を読んだり、経営者の話を聞いたりして学んでいます。営業力というよりも、人間力が一番大事だと考えているので、仕事の面だけではなく従業員の人間的な成長も支えられればと思っています。
Future その後の展開と未来への展望
プラスアルファの仕事ができる仲間に恵まれて
いざ、リフォームが進んで外部の協力会社や職人さんたちに発注が決まると、森田さんは「仕事の常識」では考えられない発注方法をとります。それは、時と場合によって外注先が出してきた見積もりよりも高い金額で発注する、という手法です。理由はもちろん、儲かろうと思って仕事をせず、「ありがとう」のために仕事をしているから。
逆もまたしかりで、森田さんの方針を知っている外部の方々は、あえて見積金額を抑えることもあるそう。互いに本来の発注内容にプラスして「何かできることを」と考えた結果、外部の方々の丁寧な仕事やプラスアルファの仕事につながり、お客様に喜んでもらうことも多いと言います。そういった仕事の信念が、「Re.ハウジング」と外部の方々との間に信頼と感謝を生んでいるのです。
一人でも多くの従業員を独立させたい
若い時は自分の売り上げと来月の給料、ほしいモノのことばかり考えていたという森田さんが、「ありがとう」のために仕事をしようと思い立って創業し、そして現在。お客様を第一に考えて仕事をしていたら会社は軌道に乗り、従業員も生活できているので、「間違ってはなかった」と手ごたえを感じているそうです。
これからの夢は、会社を大きくしたいとか、何億円も売り上げを上げたいなどという考えは一切なく、「今いる従業員がみんな独立して経営者になること」と森田さんは話します。独立してからの苦労や経験は勉強になり成長につながるので、従業員にも経験させたいのだとか。「従業員が増えたらそれはそれで嬉しいものですが、自分のもとで働いてくれている従業員を、経営者として独立できるくらいに成長させてあげられたら、それが私のゴールかもしれません」と森田さん。「たとえ、のちのち、自分一人になってもいいんです」とおだやかな口調で話すその表情は、お金では得られない価値を知っているからこその、柔和な笑顔でした。