「好き」を仕事にしたい!キャンピングカーのレンタルで起業

Kameyama factory
久留米市国分町1560-21
■代表者: 亀山絵里香
■創業: 2024年4月8日
 

事業内容

2024年4月にキャンピングカーのレンタルサービスを開始。地域最安値、ペット利用可などで人気を集め、外国人観光客も含めて順調に利用者を伸ばしている。利用料金は平日14,000円、土日祝が20,000円(いずれも税込)。

About us 会社概要

地域最安値と丁寧な接客で利用者が増加中
看護師として働いてきた亀山さんは育休中、将来について考えるなかで「自分で事業をしてみたい」「興味のあることを仕事にしたい」と思うようになりました。その時に頭に浮かんだのがキャンピングカーに関わる仕事でした。
もともと亀山さん一家はルーフトップテント(車の屋根部分に取り付ける折り畳み式のテント)を搭載した自家用車を所有するほどのキャンプ好き。一度キャンピングカーを借りて家族で旅行に行ったところその楽しさに魅了され、キャンピングカーの展示会にも足を運ぶようになっていました。
自宅のある久留米市周辺でキャンピングカーをレンタルしている業者を調べてみたところ、事業をして行っているのは1店舗だけ。そこも常に予約が埋まっている状況でした。「久留米周辺では、キャンピングカーのレンタル需要に供給が追い付いていない」と感じ、創業への思いを強くしました。

外国人観光客の利用が半分以上
育休が明けて一度は職場復帰しましたが、二度目の育休に入ったタイミングで創業を決意。ご主人も亀山さんの決断を後押ししてくれました。
最大の課題はキャンピングカーの購入費用でしたが田主丸町商工会の支援の下、低利で融資を受けることができ、購入資金の一部に充てることができました。キャブコン(トラックなどの荷台に居住スペースを架装したキャンピングカー)のなかでもコンパクトタイプのライトキャブコン(乗車定員6名)を中古で購入。普通免許で運転でき、小回りが利くため大型車を運転する機会のないドライバーにも人気の車種です。
サービスを開始したのは2024年4月。全国のキャンピングカーレンタル店を掲載しているポータルサイト「レンタルキャンピングカーネット」に登録したところ、早くも5月の大型連休にはサイト経由で予約が入り始めました。このほか外国語に対応したレンタルキャンピングカーの検索サイト「キャンピングカージャパン」からは外国人観光客の予約も増えているといいます。特に2025年に入ってからはその数が急増。利用者の半分以上を外国人が占めるようになりました。
ペット同伴も可能で他の事業者と比べて料金も安いこともあり、リピート客も増えています。




Founding 創業計画

・田主丸町商工会への相談のきっかけ
キャンピングカー購入のため銀行に融資の相談に訪れたところ、商工会の創業支援塾について紹介を受けました。 当初は久留米市の商工会での受講を検討しましたが育児などで日程が合わず、受講時間が調整できる田主丸町商工会を訪問しました。

・創業に向けて受けた支援内容
指導員および中小企業診断士から「経営」「財務」「販路開拓」「人材育成」について学ぶ4日間のカリキュラムを受講。特定創業者として認定されました。 創業計画書などの書き方について指導を受け、事業コンセプトをはじめ販売・仕入、投資・調達など開業に向けた戦略を煮詰めました。

・創業計画書を提出して受けた融資の使途
サービス開始にあたってはキャンピングカーの購入をはじめ駐車場の契約、登録免許税や任意保険などの支払いが必要でしたが、その資金の一部に金融機関からの借り入れを充当。特定創業者の認定を受けたことで、金利優遇措置を受けることができました。

Future その後の展開と未来への展望

国内外の利用者とつながる楽しさ
利用が増えている外国人観光客は、長期利用が多いことも特徴だと言います。「日本の利用者の場合は長くても4泊程度ですが、外国人の方は1週間単位での利用も珍しくありません。 地域的にはアジアのほか英語圏の国からも予約が入ります。コミュニケーションはスマホの翻訳機能を使っていますし、フレンドリーな方が多いのでスムーズに利用いただいています」(亀山さん)。 人と話をすることが亀山さんはキャンピングカーの貸し出しを事務的に行うだけでなく、西鉄久留米駅までの送迎の際や利用者が旅行から戻ってきた時など、積極的に話し掛けるようにしています。こうしたやり取りを通じて利用者と仲良くなることも多く、それがリ ピート利用にもつながっています。 「創業してよかったなと思うのは、国内外のいろんな人と話ができること。特に外国の方と話をすることは、この事業を始めていなければなかったと思います。何度も利用していただいている韓国の方とはプライベートで食事にも行くようになりましたし、オランダの家 族と子供連れで一緒に遊びに出かけたこともあります」。

キャンピングカーの魅力を多くの人に知ってほしい
現在は、予約状況の確認から送迎、キャンピングカーの受け渡し、洗車・清掃など業務の大半を亀山さんが一人で行っています。ただ、車体の軽微な修繕や調整などはDIYが得意なご主人も手伝ってくれ、ウェブサイト制作や説明動画作成などにも協力してくれています。 屋号の「Kameyama factory(カメヤマファクトリー)」は、ご主人が友人のバイク修理や趣味のDIY活動をする際に自ら名乗っていた愛称。ロゴ入りのステッカーなども作っていたという愛着のある名前を頂戴しました。 将来的には、貸し出せるキャンピングカーの数を増やしていきたいと語る亀山さん。「キャンピングカーで旅をする楽しさを、もっと多くの人に体験してほしい」。夫婦で協力しながら、その魅力をさらに広く伝えていくつもりです。