安くて早くて安全!次世代の点検サービス 太陽光パネルの点検はドローンにお任せ

西日本電機システムライン
福岡県久留米市田主丸町中尾1874-4
■代表者: 手塚 康博
■創業: 平成25年4月1日
■計画承認日: 令和1年4月26日
 
■TEL: 0943-73-1841

あちこちから引っ張りだこ!頼れる町の電気屋さん

「西日本電機システムライン」は店舗を構えない、ちょっと不思議な電気工事店。配線工事・家電の販売・点検・修理・アフターフォローまで、すべてをワンストップで請け負っている。
例えば、家電の買い替えを相談された場合。相手が家電に詳しくない高齢者だったら、家の中の家電を見て、一番多いメーカーを確認する。できるだけメーカーを合わせた方が、直感で使いやすいからだ。さらに相手が求める性能や機能を考慮し、お客様に一番合う製品をお勧めする。また、相手が若者の場合は、事前に量販店やネットで価格を確認するように促すという。なぜなら代表の手塚さんには、それより安く提供できる自信がある。
相手に合わせた親身なアドバイスと、まるで身内のように話しやすい人柄の手塚さん。家電や電気に関する困りごとや悩みごとが次々と寄せられ、今日もあちこち忙しく飛び回っている。

家電量販店とメーカーで磨いた技術力

手塚さんは独立する前、家電販売店とメーカーの両方に勤めていた。最初に勤めた家電販売では、販売・修理・電気工事など幅広い経験を積んできた。
次に勤めたメーカーでは、技術職として高度な修理に従事した。通常、メーカーに依頼される修理は、町の電器屋さんや家電量販店で対応できなかったものばかり。メーカー勤めの手塚さんが修理できなかったら、その製品は故障品として廃棄されることになる。つまり、メーカー修理は最後の砦。メーカー時代は常に「後ろがない」という責任を感じ、機械だけでなく電気関係まで熱心に学んでいった。




経営革新計画の内容は?

Q. 新サービスの概要と、その新規性を教えてください。
「ドローンを活用した太陽光パネルの点検サービスと、電力の自家消費の提案」です。太陽光パネルは設置して終わりではなく、きちんと発電していないと意味がありません。しかし、従来の太陽光パネルの点検では、ヒューズボックス内をテスターで調べるか、パネルそのものを人が目視で確認するかしかありませんでした。ヒューズボックスを調べるのは簡単ですが、不具合があるパネルの列は分かっても、どのパネルに不具合があるかまで特定することはできません。そのため不具合がある場合は、人が屋根に上がって目視で確認することになります。脚立で上がるか、脚立が使えない場合は足場が必要になることもあります。条件によっても変わりますが、通常の2階建て民家に設置された太陽光パネルの点検だけで7〜10万円、載せ替えとなると1列30〜40万円にもなります。
そこで、ドローンを使えないかと考えました。ドローンにサーモグラフィカメラを搭載すれば、人がわざわざ屋根に上る必要はないのではと…。さっそくドローンを購入してやってみましたが、これが思った以上に効率的でした。ドローンなら、点検にかかる時間は15分ほど。操縦するにはドローン自体を目視する必要があるので、操縦場所を探す方が大変なくらいです。何より屋根に上らなくて良いので安全ですし、費用を抑えることができました。うちでは点検2万円、パネルの載せ替えは1枚5万円〜で請け負っています。
ドローンに搭載したサーモグラフィカメラから、スマホに映像が送られてきます。TVなどでよく見る、表面温度を可視化した映像です。パネルの温度がひと目で分かるため、かなり正確に不具合の有無を把握できます。実際に試したお客様からも「思ったより汚れている」「今後も点検を続けたい」と、前向きな意見をいただきました。鳥のフンやホコリ、木や建物の陰など、太陽光を遮るものがあると発電効率が落ちます。微々たるものでも積み重ねれば大きいですから。お客様には、「発電量を意識する良いきっかけになった」と言っていただいています。

Q. 始めようと思ったきっかけは?
余剰電力の買取制度が始まったのが、2009年。その頃から太陽光パネルの設置が増えていったので、そろそろ点検が必要な時期にきているご家庭が多い。故障とまではいかなくても不具合により発電量が落ちているのではと思ったのがきっかけです。
また、最初に契約した人たちは買取期間が満了し、今まで48円/kwで売れていた電力が7円/kwでしか売れなくなっています(九州電力の買取単価/2021年2月)。そこで、太陽光パネルの点検と合わせて、電力の自家消費も提案しています。電力会社に電力を売るのではなく、自分たちで使ってみてはいかがですかと…。もともと太陽光パネルの設置は、環境のために推進されていたはずです。太陽光パネルで儲けるというのではなく、基本に戻ってエコや環境のため、電力の自給自足について考えてもらいたいと思っています。

お客様が途切れない、手塚さんの全力対応

おかげさまで独立してから営業をしたことがありません。最初は知り合いから始まり、クチコミでたくさんの依頼をいただけるようになりました。僕が断らないから、お客さんもいろいろ言いやすいんでしょうね。今日もお客様から「いつなら空いている?」と電話をもらいました。「今日の夕方はどう?」って。本当は今週ずっと忙しいけれど、そう言われたら、もう行くしかない(笑)。電気関係で不具合が出ると困りますからね。なるべく早くっていう気持ちはよく分かります。
スケジュールだけでなく、修理や工事も、できるだけお客様の要望には応えたい。普通なら断るようなケースでも、どうにかしたらできるんじゃないかと思うんですよ。難しければ難しいほど、何とかならないかと思ってしまう。難しいって言っても、日本全国で考えたら誰かがやっているわけです。だったら、自分にもできる。基本、人間にできることなら自分もできると思っています。知恵を絞って、いろんな手段を尽くして、それでもできなかったら…。その時は謝ります。頑張ってダメなら「すみません!」って言うしかない(笑)。

心意気が伝わる、リスクオンの精神

家電の修理だけでなく電気配線の工事でも、手塚さんの全力対応は発揮される。配線が難しい場所に、コンセントの新設を依頼された時など、壁を壊してしまえば話は早い。しかし手塚さんにとって、それは最後の手段。天井にのぼって配線ルートを確保するなど、思いつく限りの方法をすべて試す。「狭い場所でも、どうにかして行ってやろうと思って。こっちがダメならあっち。あっちがダメならこっち…。一生懸命探します」。
家の構造上、壁を壊さないと難しい。そう言ってしまえば、施主は納得するだろう。「でも、壁を壊すと施主さんにお金がかかるから」と、手塚さんはお客様に親身になって考える。もちろん、どうにかしようと頑張るうちに、ミスをする可能性はゼロではない。最初から無理と言えばリスクはないが、チャレンジする手塚さんにはいつもリスクが発生する。「もし、作業中に何か壊してしまったら、そのときは僕が責任とるだけです」。なるほど、手塚さんに依頼が殺到するのも納得できる。リスクを恐れず、常にベストを尽くす。だからこそ、お客様はリピーターになり、そして知り合いにも紹介したくなるのだろう。

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