「もっと楽しく、豊かに」を叶える男性専用サロン

事業内容

男性スタッフが施術する男性向けの美容サロン「LOVER’S DAY久留米店」を久留米市に開業。美意識が高い男性ニーズを汲んだ、脱毛、フェイシャル、エイジングケア、育毛などの美容メニューを提供する。

About us　会社概要

男性ニーズをとらえ、開業を決意
美容業界に15年以上携わり、久留米市初の再生美容フェイシャルを手掛ける女性専用サロン「La mere」を経営する田中志穂さん。これまでサロンに来店するお客様から「息子が脱毛したいと言っている」「知り合いが男性向けのサロンを探している」と聞くことが多くあり、「男性の美意識の変化」に目をつけました。
メディアでも取り上げられる機会が増え、美容に気を遣う男性、脱毛を希望する男性が確実に増えている――。しかし、久留米市で対応できる店舗は少なく、ましてや、男性スタッフが施術する店はほとんどないに等しい状態でした。そこで、久留米市内でいち早く、男性スタッフが施術する男性専用サロンのオープンを決めます。

デザインセンスを活かした店内インテリア
早めの行動が商機をつかむ。そう考え、ターゲットとする30～40代の男性の動線や人口分布を考え、場所を選定しました。新店舗の代表は、夫の憲一郎さん。それまで10数年、デザイナーとして生計を立ててきて、初めて美容業界に飛び込むことになった憲一郎さんの“らしさ”は、早速、店舗設計に現れます。
まるでカフェのように観葉植物がたくさん並ぶ店内は、ミントグリーンを基調に、グレー・ホワイトを使ったスタイリッシュなデザイン。名刺やチラシ、看板、POPなども憲一郎さんが手掛け、統一感のあるイメージを打ち出しています。

Management Innovation　経営革新

●計画書をつくりながら経営の基盤を整える
女性専用サロン「La mere」オープンの時からお世話になっている田主丸町商工会に、今回も相談しました。ターゲット、コンセプト、事業計画と、経営に必要なことを一通り考えられ、助かりました。

●ターゲット層は30代の美意識の高い男性
当店の差別化のポイントは、コースの設定です。都度払いではなく、２年ほどの期間を設けて計画的に脱毛していくため、仕事をしながら美容にも投資できる、30代くらいの美意識が高い男性をターゲットにしました。蓋を開けてみると20代の方もとても多く、セルフプロデュースにお金をかける男性が多いと実感しています。

●準備期間は３カ月
2021年夏に動きだして、年末にはオープンというスピード感を持って進めたのは、2021年から2022年にかけての1年で、メンズサロン店が倍には増えると読んでいたからです。計画書をつくり、借り入れについても田主丸町商工会に相談していました。

●オンラインでの集客も盛り込む
計画書にはオンライン強化を図るため、専用ＰＣ、タブレットの設備を導入し、公式ＬＩＮＥアカウントを開設することで、それを通じた、予約システム、オンライン販売にも取り組むことを盛り込みました。

Future　その後の展開と未来への展望

意外だった、男性客の求めるもの
「LOVER’S DAY久留米店」をオープンして、まず驚いたのが、ただ脱毛の施術を受けるだけではなく、施術後にはコーヒーを飲みながらゆっくりおしゃべりを楽しむ男性が多かったこと。「仕事や家族のことで忙しい30～40代の男性は、意外に赤の他人とプライベートの話をする時間はないものです。『話せてよかった』という声が聞けて、嬉しく思っています」と憲一郎さん。
スタッフが憲一郎さんのみだからこそ、お客様と密にコミュニケーションをとりながら、仕事の愚痴からお肌の悩みまで、相談に乗れるのです。また、リラックスできる空間づくりも、居心地の良さに一役買っています。

どんなニーズにも応えられるトータルビューティーサロンへ
現在来店しているお客様は、ヒゲ脱毛をはじめとした脱毛メニューを選ぶ方がほとんど。しかし、長く通ううちにさまざまな悩みを解消したいというニーズは生まれます。
今後は育毛やフェイシャル、エイジングケア、男性化粧品の提供も行う「メンズトータルビューティーサロンを目指したい」と憲一郎さんは話します。志穂さんが長年関わり、学んできた美容の知識や経験をもとに、「美容だけでなく、健康面から男性をサポートしたいと考えています」。

自分への投資を楽しみ、もっと豊かな生活へ
また、集客についても、試行錯誤を重ねています。現段階では口コミやお客様からの紹介がほとんどですが、経営革新計画書にも盛り込んだSNSやWebの活用に力を入れていく予定です。いずれ店舗を増やすにしても、リスクを最小限に抑えるため、スタッフは少人数体制での展開を考えています。
「LOVER’S DAY久留米店」に来店するお客様は、「何かしら自分を変えたいと思っている」と語る憲一郎さん。「ネガティブにとらえるのではなく、かっこよくなりたい、もっとラクに、豊かに生きたいなどの意識が高いのだと思います。この店をきっかけに、自分に投資することが楽しめるお客様が、さらに増えることを願っています」。

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