COCOでしか食べられない本格カレー! ランチが美味しいカフェとしてテイクアウトをスタート

COCO
福岡県久留米市田主丸町鷹取496
■代表者: 手島 麻依
■創業: 平成31年1月12日
               
■補助金採択日: 令和1年8月30日
■TEL: 0943-73-3703
             
■支援内容: 小規模事業者持続化補助金

ナチュラルハワイアンの素敵なカフェ

2019年に雑貨とカフェのお店としてオープンした「COCO」。扉をあけるとヘリンボーンに組み合わせた木のカウンターと、コンクリート打ちっぱなしの床が目に飛び込んでくる。綺麗に整えられた店内に、無理に飾り立てた印象はない。温かくて、スタイリッシュ。お洒落だけど、ゆっくりと寛げる。そんなCOCOだけの空気感が漂っている。
カウンターの中から「いらっしゃいませ」と出迎えてくれるのは、優しい笑顔の手島さん親子。代表の麻衣さんは自ら水引アクセサリーを作る雑貨担当。お母様の高崎さんが、黒カレーやグリーンカレーにパンケーキなど、ランチやスイーツを担当している。

こだわりカレーのカフェランチ

高崎さんは長年、福岡市南区にあるカレー専門店で働いてきた。その味をカフェでも提供したいと、今も専門店に負けないこだわりでカレーを作る。
専門店の味を再現した「黒カレー」はまず、玉ねぎを飴色になるまで炒め、素材の甘みを十分に引き出す。しかし、黒カレーの“黒”は玉ねぎの飴色ではない。“黒”の正体は、なんと小麦粉。小麦粉を弱火で2時間かけてゆっくり焙煎していくと、香ばしくてほろ苦く、そしてコク深い黒カレーが出来上がるのだ。黒カレーを初めて食べたお客さんは皆、その見た目と深い味わいに驚くと言う。「絶対にまた来ます」と言ってくれるお客さんや、1時間かけてわざわざ食べに来てくれるお客さんが後を絶たない。
また、高崎さんがCOCOの新たな看板メニューとして開発したのが「グリーンカレー」。こちらは青唐辛子のピリリとした辛さと、厳選したココナッツミルクのまろやかさが絶妙にマッチする一皿。コクと旨味を引き出したグリーンカレーは、ちょっと辛くてクセになると評判だ。




補助金の活用について教えてください

「地元の子育て世代の母親が気軽に来店できるお洒落なカフェの展開」として、地域の方々に気軽に立ち寄っていただくための取り組みを考えています。田主丸にお洒落なカフェはたくさんありますが、ほとんどが耳納連山の麓にある観光客向けのカフェです。もともとうちは山手ではなく住宅街にありますし、地元の方たちにランチが美味しいカフェとしてアピールしていきたいと考えています。とくに私自身が育児中ということもあり、「小さい子どもがいてカフェには入りにくい」というお母さまたちにも気軽に来てほしいんです。田主丸のフルーツを使って、小さな子どもが喜ぶメニューを作れたらと思っています。
また、以前から黒カレーやグリーンカレーには「家でも食べたいけど、なかなか家庭では作れない」というお声をいただいていたので、新たにテイクアウトを始めました。ご自宅でも気軽に本格カレーを楽しんでいただければと思います。
このほか、お店の前に看板代わりの大きなタペストリーを設置しました。お料理が美味しいカフェとしてアピールするため、タペストリーにはグリーンカレーの写真を大きくのせています。さらにテイクアウトのメニュー表やリーフレットなども制作し、リーフレットはお店だけでなく、道の駅などにも置いていただいています。

今後の活動
もともとランチの時間帯にお客様が偏りがちでしたし、コロナ禍がまだまだ続くことも考えて、今後もテイクアウトには力を入れていきたいと思っています。
「田主丸町産カフェランチ&デザートのテイクアウト」として、カレーだけでなく、田主丸のフルーツをたっぷり使ったパンケーキのテイクアウトも始めています。カラフルなフルーツを使うため、見た目にもとっても可愛いんです。
カフェに行けなくても、カフェのランチやスイーツを楽しんでいただきたいと思っています。

SNSで情報発信

混雑を避けるため、LINE@を利用した予約制の導入なども考えていますが、まずはSNSによる情報発信から力をいれていこうと思っています。LINE@を見て来店してくれた方に向けて、ちょっとしたサービスを定期的に行っていこうかなと…。カレーのトッピングメニューにあるウィンナーや温たまをサービスしたり、友達登録してくれた方にドリンクをサービスしたり、LINE@などでお客様とつながり、いろいろな情報を発信していければと思います。

ハンドメイド作家とお客さんをつなぐ

店内に飾られている、たくさんの可愛らしい雑貨たち。そのすべてが、ハンドメイド作家による手作りの一点物だ。
代表の麻衣さんが作るのは、水引アクセサリー。水引というと和風の小物をイメージしがちだが、麻衣さんの作る水引アクセサリーは和服にも洋服にも似合うカジュアルなデザイン。梅結びやあわじ結び、玉結びといった水引の基本の結び方を用いながら、その結び方をアレンジしていく。最近の水引にはラメ入りのものがあったり、シルクのような質感のものがあったり、質感や色を合わせると50種類は下らないと言う。水引にファーやコットンパールを組みあわせるなどして、麻衣さんオリジナルの水引アクセサリーを作っている。
麻衣さんの水引アクセサリーのほか、店内には6名のハンドメイド作家の作品も並ぶ。木の器やクラフトバッグに育児グッズなど…、どれも麻衣さんがインスタやイベントなどで見つけて、惚れ込んだものばかり。麻衣さんセレクトの素敵なハンドメイド雑貨たちが、今日もお客さんの来店を待っている。
COCOには、ハワイの言葉で「虹」という意味がある。「ハンドメイド作家とお客さんを“結ぶ虹の架け橋“になりたい」。COCOには麻衣さんのそんな願いが込められている。