“痛み”があればどこへでも…移動施術車を導入し、独自の施術で改善へ

ネイジングセラピー
久留米市田主丸町船越55-1
■代表者: 重松 英和
               
■補助金採択日: 2021年11月2日
             
■支援内容: 小規模事業者持続化補助金

事業内容

お客様のさまざまな体の不調に対し、東洋医学に基づいた「皇漢武医導」を現代に応用した独自の施術を行っている。施術では全身の臓器に繋がる経絡を刺激、人間が本来持っている自己治癒力を最大限活性化するよう導いている。

About us 会社概要

“痛み”に向き合い、この道40年
東洋医学に基づいた「皇漢武医導」をもとに、独自の施術でさまざまな「痛み」と向き合ってきた、「ネイジングセラピー」の重松英和さん。この道40年のプロが体を整える道に入ったのは、自らの骨折がきっかけでした。「17歳で骨折し、手術が終わって退院しても、足の指は曲がり、全然動かなかったんです。どうにか動くようにと勉強を始めました」。
その後、整骨院で働き、経営者としても院を運営する中、「これまでの整骨や整体の方法だけだと、痛みが治らない人がいて、再度勉強をし直しました」と重松さんは話します。「人の体は十人十色。痛みも原因も全部違っているんです。それを改善するにはどうしたらいいのか、東洋医学をさらに深く追究しました」。そして生まれたのが、体のゆがみを整えつつ、痛む患部は触らないままに回復へと導く、独自の施術でした。

ネイジングセラピーの輪は全国へ 坐骨神経痛や椎間板ヘルニア、むち打ち、四十肩、五十肩、肩こり、頭痛…痛む個所は“その場所が悪くなっている”と考えてしまうものですが、重松さんはお客様の体だけでなく、食生活もすべて考察したうえで、施術をしています。パッと手を見て、どこの調子が良くないか、その人の食生活までも言い当てる。その後、体を整え、その人に合った食事についてもアドバイスする――確かに、他にはない、重松さんだからこそ可能な施術方法です。
実際に、松葉づえで来院したお客様が、帰りは歩いて帰ったこともあったと言います。「これまで地域のお客様だけでなく、大学のスポーツ部の学生たちも定期的に診ていました」と重松さん。今や全国に顧客を抱え、さらに各地にいる弟子に技術を伝えているころです。




Sustainability 小規模事業者持続化補助金

●経営計画をつくったきっかけはコロナ禍
新型コロナウイルスが流行し始めてから、やはり店舗での売り上げの変動が大きくなりました。がしかし、お客様のご自宅近くまで行って営業できる、移動施術車での売り上げは比較的安定していたため、大型バスを改造して本格運用し、新たなサービスをスタートしようと考えました。また車内では、店舗で休眠していた酸素カプセルも有効活用しようと計画しました。

●補助金の相談
田主丸町商工会に相談したあと、中小企業診断士の先生に相談したところ、補助金の説明を受けました。その後、しっかりと計画を立て、申請書を書き上げ、無事に補助金を得て移動施術車両の改造に取り掛かれました。

●2021年に「ネイジングセラピー」誕生
新たな生活様式に合った運営方法に変更し、新たに「ネイジングセラピー」の名前で営業を開始しました。これまで知り合ったお客様のほか、紹介のお客様も少しずつ増えています。

●移動施術車の反響
曜日によって行く地域を変えて営業しています。高齢のお客様にとっては、わざわざ店舗まで出向かなくてもよくなったため喜ばれています。今は、毎週のように予約を入れてくれるリピーターも増えました。多い時で1日15人ほど診ています。

Future その後の展開と未来への展望

移動施術車で出張範囲が広がる
たとえ出先で痛みに動けなくなったとしても、治療費と交通費だけで駆け付けてくれる重松さん。「出先でぎっくり腰になった、と連絡を受けて向かったこともありました。移動施術車を導入してからは、その場に自分から行けることが、良かったことの一つだと感じます」。
また、施術に行ける範囲も格段に広がりました。今は近郊だけでなく、北九州市や行橋市まで出張することもあるそうです。今後についてお尋ねすると、「スクールで後継者を育てることに力を入れたい」と重松さん。もともとお客様で通っていた方が、スクールに入校するパターンもあり、弟子が増えていけば、ゆくゆくは「ネイジングセラピー」の名前を入れて開業する人が出てくるでしょう、と夢を描きます。

人との出会いが、自分の学びになる
さらに、一般の方々に向けたセミナーも積極的に受けていきたい、と重松さん。「一度、近郊都市の小学校のPTA総会で『太らない健康法』というテーマで話したことがあります。他にも、花粉症がなぜ治らないのか、胃腸が悪くなると全身に何が起こるのか…身に着けた知識は膨大にあり、今まさに悩んでいる人の助けになる、と考えています」。
今後も、ネイジングセラピーを広めていくうえで、絶対に変えない信念を問うと「来られた方を必ず笑顔にして帰ってもらう」と返ってきました。「必ず笑わせる」「安心感をもたせる」ことが信頼関係に繋がるからです。そして「この仕事はいろんな人に合えることがやりがい」だと重松さんは語ります。いろんな人に会うたびに勉強ができる、そう言い切る重松さんの探求心が、多くの人の痛みを改善へと導いています。