どんな性格の子もウェルカム!アットホームなドッグサロン

ドッグサロン フェリーチェ
久留米市田主丸町田主丸993-2
■代表者: 倉富 沙也
               
■補助金採択日: 2022年11月25日
■TEL: 0943-73-3585

事業内容

小型犬から大型犬のシャンプー・カット、ペットの一時預かりや宿泊、ペット関連商品の販売を手掛けるドッグサロン。他店では断られるようなワンちゃんも預かり、それぞれの状態・性格に合わせたケアが好評。

About us 会社概要

お客様がひっきりなしに訪れる人気のドッグサロン
犬が大好きでトリマーを目指し、専門学校で学んだ後にドッグサロンで正社員として働き始めた倉富沙也さん。たった5年後に、人生の大きな転換期を迎えることになります。前オーナーが始めたドッグサロン運営を引き継ぎ、いち従業員の立場から、いきなり経営者として店舗を経営することになったのです。「ここはアットホームな雰囲気で働きやすく、続けていきたいと思いました。また、従業員のみなさんが賛成してくれたのも後押ししました」。
そうやって2021年4月に誕生した「ドッグサロン フェリーチェ」は、小型犬から大型犬のシャンプー・カット、ペットの一時預かりや宿泊、ペット関連商品の販売を手掛けています。強みは、噛み癖のある犬や老犬など、他店では断られてしまう対応が難しいワンちゃんでも断らずに受け入れられることです。どんな性格のワンちゃんにも対応し、ストレスをかけずに早く終わらせるスキルがあり、なおかつリーズナブル。また、初めてのお客様が来店したら時間を長めにとって、ワンちゃんの性格やサロン経験の有無、お客様の要望をしっかり聞き、わかりやすいように説明することを心掛けています。ドッグサロンが少ない田主丸町で、「ドッグサロン フェリーチェ」はいつも、近所のお客様でにぎわっています。

引継期間は3カ月!従業員から経営者へ
とはいえ、「最初は全てが手探り状態だった」と話す倉富さん。「経営に関することは何もわからなかったので、本当にストレスでした」と言います。田主丸町商工会に「明日から経営しないといけなくて…」と電話で相談。以降、二人三脚で創業期を乗り切ってきました。「最初の1年は本当に大変でしたが、田主丸町商工会のサポートのおかげで、ようやく数字関連はわかるようになってきたと思います」。
また、経営する立場になれば、それに伴う責任感は全然違います。これまでのお客様やワンちゃんに対するサービスのクオリティに加えて、店舗経営、従業員の給料や生活など、責任を重く感じるようになりました。「私にできるのかというプレッシャーが凄くありました。今までいち従業員だった自分が、25歳で他の人たちの生活を背負うことになったのですから」。しかも、急な話だったこともあり、引継ぎまで3ヶ月の猶予しか残されていませんでした。「本当に、田主丸町商工会の存在に助けられました」。




Sustainability 小規模事業者持続化補助金

田主丸町商工会との二人三脚のスタート
初めは基礎的な経営の知識を学び、次のステップで事業計画書をつくりました。その後、自分の店ならではの看板や店舗の外観の相談をしました。何もわからない当初は、店舗経営に関するすべてを難しく感じました。

事業計画書をつくってみて
目標ややるべきことが整理されました。ありがたいことにトリミングサービスは忙しい状況だったので、これ以上受けるのは許容範囲を超えており、売り上げを新たに伸ばすために物販や美容サービスを増やすことを考えました。

事業展開のアイデアについて
今までにないメニューを加え、他で取り扱っていないも商品を取り扱おうと思い、自分たちでアイデアを出し合いました。そのほか、従業員に価格や時間などのアイデアを提案してもらうこともありました。

その他のサポート
最初の1年は必ず月に一回商工会に出向き、経営状況を見てもらっていました。売り上げの数字関係、税務・労務関係、確定申告など、経営に必要なことはその都度相談し、アドバイスはノートいっぱいにメモをして後から見返せるようにしていました。

Future その後の展開と未来への展望

「自分の店なんだ」という実感と愛着がわく
事業計画書を作成して補助金を申請し、店舗の改革が始まりました。田主丸町商工会からデザイナーさんを紹介してもらい、打ち合わせを重ねて、「犬・ハサミ・ハート」のモチーフを使った看板をオーダー。外壁塗装もしたことでだいぶイメージが変わり、シンプルでスタイリッシュになりました。「看板ができたときは自分の店だという実感がわきました。できあがりに凄く満足しています」と倉富さん。
アレルギー対応など質にこだわったドッグフード、着せやすさを重視した洋服など物販で扱う商品は2~3倍に増え、従業員みんなでセレクトして仕入れています。セレクトにあたっては、近隣のホームセンターやドラッグストアなどをリサーチし、他店にはない商品を揃えてお客様のニーズに応えられるように考えました。今はトリミングなどのサービスを受けなくても、商品だけを見に来るお客様もいるそうです。また、ワンちゃんの美容メニューを頼むお客様も増え、加えてWebを見た新規のお客様も来店され、効果は上々だと言います。

「チャンスをくれた場所」をもっと働きやすい職場に
今後はもう少しお店を拡大して、物販の取扱商品を増やしたい、と話す倉富さん。今は賃貸物件なのでいつかは店舗を移転して、一から自分好みの店につくり上げるのが理想です。一方で今のお客様の要望に応えるスタイルも維持していきたいので、技術内容や接客は変えたくない、と語ります。
倉富さんにとって「ドッグサロン フェリーチェ」は、「思わぬチャンスをくれた場所」。この店を閉めるか、引き継ぐかの究極の選択の時に、ほかの従業員が「倉富さんがやるならやる」と言ってくれたから、頑張るしかないと思ったそうです。現在はメンバーが1人増えて4人体制で日々のオーダーに応えています。「自分の思いが実現できるし、働きやすくなったし、今まで嫌だったことをみんなに経験させたくないと思えるようになりました」と倉富さん。今は楽しさを感じながら、「もっと働きやすい職場にしたい」と奮闘を続けています。

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