豊富なメニューと親子連れの居心地の良さが人気

やきとり なかゆう
久留米市田主丸町上原65-4
■代表者: 中野 雄一郎
               
■補助金採択日: 2022年4月27日
■TEL: 0943-73-7849

事業内容

2019年8月に開業し、移動販売車やテントで焼き鳥を販売。ファミリー層やサラリーマンの購入が多く、常連の方からは電話注文もあるなど人気店舗に。コロナ禍が落ち着いたタイミングで近隣住民やファミリー層をターゲットにした「やきとり なかゆう」をオープンした。

About us 会社概要

地元客に愛されるお店を目指し店舗をオープン
2019年に独立・開業後は移動販売車(キッチンカー)や仮設テントで焼き鳥を販売していた中野雄一郎さん。久留米市田主丸町や隣接するうきは市、朝倉市のスーパーマーケットや遊戯施設の入口前、イベント会場に出店し、移動販売をしながらお客様のニーズをつかんでいました。この時も既に電話で予約する常連客が多く、さらに「メニューを増やしてほしい」「オードブルを取り扱ってほしい」「店舗があれば、みんなでお店に食べに行きたい」との声が増え、いよいよ店舗を構える決断をしました。コンセプトは「ファミリー層にも喜ばれ、地元の方が何度も来てくれる店」です。
2022年6月、交通量の多い国道沿いに「やきとり なかゆう」をオープン。駐車場7台、店内は6名利用の個室が4部屋、15~20名利用可能な座敷が1部屋と、一人掛けカウンターが4席、3人掛けテーブル席が2席、最大54名ものお客様が入店できる規模となりました。人気は、豚バラや皮、もも、つくねなどで、特に豚バラは1人あたり10本、4~5人のグループで50本の注文を受けたことがあるほど、不動の人気を誇っています。理由は、厚みや大きさへのこだわり。お客様からは「他のお店の豚バラは厚みがあって食べづらいが、この店の豚バラは食べやすくておいしい」「冷えても固くない」などの声をいただいています。

3年を費やし旨塩を、5年をかけてタレを開発
メニューはすべて、中野さん自身が他店のものと食べ比べて「自分のベスト」を追求したもの。焼き鳥に使用する自家製タレは、久留米市内の人気焼肉店の店主が本場・韓国で修行し開発したタレをベースにアレンジしており、5年をかけて開発されました。魚介系のコクに隠し味の辛み、4種の砂糖を組み合わせて深みを出し、継ぎ足しながら改良し続けています。また、旨塩にも3年以上を費やすなど、味付けには妥協を許しません。
串ものも同じく、人気の豚バラ以外に手づくりつくねも、「なかゆうのつくねしか食べない」というお子さんもいるほどファンの多い一品です。もも肉とむね肉を混ぜてジューシーに仕上げ、粗挽きと細挽きの2種を混ぜて食感にアクセントをつけ、チーズ入りは1本100gとボリューム満点。創作焼き鳥や一品メニューにも力を入れていて、「それぞれのメニューに対する固定ファンの熱意を感じる」と中野さんが言うとおり、早くも近隣住民やファミリー層からの支持を受けています。




Sustainability 小規模事業者持続化補助金

田主丸町商工会を訪れたきっかけ
不動産を契約するかどうかの時期から、アドバイスをもらいたくて商工会に行きました。固定で働く従業員もいなくて、たまにアルバイトを雇うだけだったので、雇用関連の仕組みもわからなかったのです。経営計画書も作ったことがなく、何もかもが初めてでした。

計画書を作って良かったこと
いろんな計画や見込みを立てたうえで、開業に向けて動かないといけないことが実感でき、経営の苦労がわかりました。また、計画書を作ることで目標ができ、自分でも計画を立てて実行できる力を付けていこうと思いました。

チラシやリーフレット、看板について
田主丸町のイメージキャラクター・カッパをモチーフに、ひょうたん酒と焼き鳥を持ったカッパをイメージしてオリジナルキャラクターをつくり、看板に描きました。店名の文字もデザイナーさんと考え、つくっています。

開業後の状況
7割が店内飲食で3割がテイクアウト。今後はキッチンカー専門のスタッフを入れて、移動販売と店舗営業の両輪で進めたいと考えています。

Future その後の展開と未来への展望

「何度も行ける店、行きたい店」でありたい
ターゲットのファミリー層に来てもらうため、店内には家族連れに嬉しい仕掛けがいろいろあります。子ども用の小さいお皿やスプーンを準備するのはもちろんのこと、店内の一角におもちゃをそろえたキッズスペースを作り、子どもたちが飽きずに楽しめて、なおかつ親がゆっくり食事や飲み物を楽しめるように心を配っています。
近隣にキッズスペースを備えたお酒がのめる飲食店が少ないこともあって、中野さんの狙い通り、家族連れが多く訪れているそうです。親は料理やお酒を楽しみ、子どもたちは遊んだりテレビを見たり……オープンから閉店までまで、ゆっくり過ごす家族もいるそうです。中野さんは「単価は高くなくても、何回も来てもらいたい。滅多に行けない店よりまた行ける店でありたい」と話します。

店を起点に出会えた人の輪を大切に
「お客様と対面し、直接話せる仕事が自分には合っている」と言う中野さん。ちょこちょこ客席に顔を出し、お客様との会話も楽しんでいます。お客様とのやりとりの中から生まれたメニューもあり、一つは減塩焼き鳥。「血圧を気にしているので減塩で味付けしてほしい」との声をいただいて、すぐさま取り入れたのだとか。もう一つはコースと飲み放題です。最大20名まで利用可能な座敷もあり、忘新年会・歓送迎会シーズンにはグループのお客様からの活用も見込んでいます。
実際にお店を開いて良かったことを尋ねると、「地元の昔の知り合いと再会したり、地元の人と新たな出会いが増えたりしたこと」と中野さん。これからさらにファンを拡大し、スタッフを増やし、店舗・デリバリー・移動販売とあらゆる方法で「なかゆうの味」を広めて、「自分のお店を建て60歳まで続ける」夢に向かって走り続けます。

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